「官渡の戦」の後、曹操は中原を統一し、さらに南下して東呉を打とうとした。「董卓の乱」以来、乱れに乱れていた山河が再統一されると見えたとき、長江北岸にあった曹操水軍大本営の所在地·烏林に天を焦がす大火があがり、対岸の赤壁を染めた。情勢は急転し、曹操、劉備、孫権の三者鼎立の局面があらわれ、三国つまり魏、蜀、呉となった。三国の形成は、統一された中国が破壊され、ふたたび統一に向かう歴史のなかでの自然の理(...
Please login first!
「官渡の戦」の後、曹操は中原を統一し、さらに南下して東呉を打とうとした。「董卓の乱」以来、乱れに乱れていた山河が再統一されると見えたとき、長江北岸にあった曹操水軍大本営の所在地·烏林に天を焦がす大火があがり、対岸の赤壁を染めた。情勢は急転し、曹操、劉備、孫権の三者鼎立の局面があらわれ、三国つまり魏、蜀、呉となった。三国の形成は、統一された中国が破壊され、ふたたび統一に向かう歴史のなかでの自然の理(...