一九七八年のこと、浙江省にある蘇瑞光塔の第三層の塔心に、ぬりこめられた穴があるのが見つかり、その中から千余年前の八角形の宝幢(ほうとう)が発見された。宝幢の外側は四万個の真珠、一万個のめのう、千個の水晶の玉や水晶の花、色とりどりのビードロの玉で飾られていた。玉はすべて金めっきをほどこした銀糸でつないである。この宝幢は目下、蘇州の工芸家の手で、復元がいそがれている。...
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一九七八年のこと、浙江省にある蘇瑞光塔の第三層の塔心に、ぬりこめられた穴があるのが見つかり、その中から千余年前の八角形の宝幢(ほうとう)が発見された。宝幢の外側は四万個の真珠、一万個のめのう、千個の水晶の玉や水晶の花、色とりどりのビードロの玉で飾られていた。玉はすべて金めっきをほどこした銀糸でつないである。この宝幢は目下、蘇州の工芸家の手で、復元がいそがれている。...