中国の唐代に二人の高僧がいた。一人は玄奘であり、かれは太宗のとき(六二七~六四九年)艱難辛苦をのりこえて西へ向かい、インドへ行った。もう一人は鑑真であり、かれは玄宗のとき(七一二~七五六年)いく度か死線をこえて東へ向かい、日本に渡った。二人はそれぞれに大きな貢献をしている。いずれも徳望たかく、学識ふかく、相手国の朝野の尊敬をあつめて、中国の対外関係のために固く豊かな基礎をきずき、文化交流史上に輝か...
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中国の唐代に二人の高僧がいた。一人は玄奘であり、かれは太宗のとき(六二七~六四九年)艱難辛苦をのりこえて西へ向かい、インドへ行った。もう一人は鑑真であり、かれは玄宗のとき(七一二~七五六年)いく度か死線をこえて東へ向かい、日本に渡った。二人はそれぞれに大きな貢献をしている。いずれも徳望たかく、学識ふかく、相手国の朝野の尊敬をあつめて、中国の対外関係のために固く豊かな基礎をきずき、文化交流史上に輝か...