北京の北海公園の真んなかにある瓊華島に、竜を彫りこんだ漢白玉の石柱がある。そしてその突先には銅製の仙人が立っているが、この仙人、両手で「銅仙承露盤(トンシエンチヨンルーパン)」という、やはり銅製の大皿をささえもっている。仙人が後生大事にもっている銅の皿については、こんないわれがある。漢の武帝劉徹(前一五六~前八七年)は不老長寿をのぞみ、人をやって仙薬をさがさせたが、手に入らなかった。そのうち武帝の...
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北京の北海公園の真んなかにある瓊華島に、竜を彫りこんだ漢白玉の石柱がある。そしてその突先には銅製の仙人が立っているが、この仙人、両手で「銅仙承露盤(トンシエンチヨンルーパン)」という、やはり銅製の大皿をささえもっている。仙人が後生大事にもっている銅の皿については、こんないわれがある。漢の武帝劉徹(前一五六~前八七年)は不老長寿をのぞみ、人をやって仙薬をさがさせたが、手に入らなかった。そのうち武帝の...