寒山と拾得

寒山寺　江蘇省蘇州市の郊外、楓橋鎮にある名刹。寺志によれば創建は、六世紀初の梁代といわれ、当初は妙利普明塔院と称した。 寒山寺と改称された由来は明らかでないが、唐代、天台山にいた異僧で隠士の寒山がこの地に移り住んだことから、その名を冠したものであろう。その友人、拾得と並称され、異形のふたりを刻んだ碑が名高い。月落（つきお）ち烏啼（からすな）いて霜天（しもてん）に満（み）つ 江楓（こうふう）...