河南省の南陽博物館は、さいきん、漢代(紀元前二〇六~二二〇年)の画像石を千二百枚あまりも発掘·収集したが、そのなかには人間と猛牛の格闘する場面を生き生きとえがいた絵が多くあった。その一枚を例にとると、そこでは上半身は裸、下半身に短いズボンをつけた闘牛士が素手で牛と格闘をしている。あたりには土ぼこりが立ちこめ、牛は四つの蹄で土をかき、くびを曲げ頭をふって必死に抵抗している。闘牛士はとみれば力をこめて...
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河南省の南陽博物館は、さいきん、漢代(紀元前二〇六~二二〇年)の画像石を千二百枚あまりも発掘·収集したが、そのなかには人間と猛牛の格闘する場面を生き生きとえがいた絵が多くあった。その一枚を例にとると、そこでは上半身は裸、下半身に短いズボンをつけた闘牛士が素手で牛と格闘をしている。あたりには土ぼこりが立ちこめ、牛は四つの蹄で土をかき、くびを曲げ頭をふって必死に抵抗している。闘牛士はとみれば力をこめて...