喀什(カシガル)に別れをつげたわれわれは、まず南に向かってすすみ、それから約一〇〇〇キロの道を東進した。この道は大砂漠と世界の屋根の北縁、崑崙(クンルン)山脈にはさまれたところにある。そして若羌(チャルキリク)から北上、西進の起点庫爾勒(コルラ)に帰ると、ちょうど塔克拉瑪干(タクリマカン)砂漠を一周したことになる。とくにこの大砂漠の南に沿った東西一〇〇〇キロの間は、わずかにオアシスが点在するほか、...
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喀什(カシガル)に別れをつげたわれわれは、まず南に向かってすすみ、それから約一〇〇〇キロの道を東進した。この道は大砂漠と世界の屋根の北縁、崑崙(クンルン)山脈にはさまれたところにある。そして若羌(チャルキリク)から北上、西進の起点庫爾勒(コルラ)に帰ると、ちょうど塔克拉瑪干(タクリマカン)砂漠を一周したことになる。とくにこの大砂漠の南に沿った東西一〇〇〇キロの間は、わずかにオアシスが点在するほか、...