陳道復、号は白陽山人。明·成化十九(一四八三)年、江蘇の長洲(現在の蘇州)に生まれ、嘉靖二十三(一五四四)年に六十三歳で没した。少年時代から才気かんぱつ、経学、古文、詩詞、書道などに通じ、書画の大家文徴明の教えを受けたことがあるが、豪放な筆運びという点では師を追い抜いている。文徴明は、いつも笑って、「私は、道復の入門の手びきをしたに過ぎない。彼の書画には、独特な風格がある」といっていた。こうして出...
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陳道復、号は白陽山人。明·成化十九(一四八三)年、江蘇の長洲(現在の蘇州)に生まれ、嘉靖二十三(一五四四)年に六十三歳で没した。少年時代から才気かんぱつ、経学、古文、詩詞、書道などに通じ、書画の大家文徴明の教えを受けたことがあるが、豪放な筆運びという点では師を追い抜いている。文徴明は、いつも笑って、「私は、道復の入門の手びきをしたに過ぎない。彼の書画には、独特な風格がある」といっていた。こうして出...