「一意孤行」の出典は『史記』である。『史記·酷吏列伝』の原文にこういう話が載っている。漢の武帝の頃(紀元前6年~紀元57年)、刀筆吏(文書係)だった趙禹が御史中大夫(宰相につぐ高官)に栄転した。彼は平常人と接するに清廉で、役職についてからも、門下には食客(策士)をおかず、高官たちのなれあいをしりぞけた。事にあたってはいつも自分自身の考えをもち、「孤立行一意」―一意自分だけの考えを押しとおした。ただ...
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「一意孤行」の出典は『史記』である。『史記·酷吏列伝』の原文にこういう話が載っている。漢の武帝の頃(紀元前6年~紀元57年)、刀筆吏(文書係)だった趙禹が御史中大夫(宰相につぐ高官)に栄転した。彼は平常人と接するに清廉で、役職についてからも、門下には食客(策士)をおかず、高官たちのなれあいをしりぞけた。事にあたってはいつも自分自身の考えをもち、「孤立行一意」―一意自分だけの考えを押しとおした。ただ...