北京景泰藍は、日本の七宝工芸とよく似た、有名な銅胎琺瑯(ほうろう)製品である。その図案や絵柄はみな手細工で作られる。髪の毛ほどの厚みの、薄く偏平な銅の針金を、図形なりに曲げてかたちづくってゆくので、「銅掐絲(どうこうし)琺瑯」(有線七宝)ともいわれていて、昔から、技術の精巧さと、民族的色彩と芸術性の豊かさとで世界中に知られ、一九〇四年には、シカゴ世界博覧会で、一等賞を得ている。種類景泰藍は、はじめ...
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北京景泰藍は、日本の七宝工芸とよく似た、有名な銅胎琺瑯(ほうろう)製品である。その図案や絵柄はみな手細工で作られる。髪の毛ほどの厚みの、薄く偏平な銅の針金を、図形なりに曲げてかたちづくってゆくので、「銅掐絲(どうこうし)琺瑯」(有線七宝)ともいわれていて、昔から、技術の精巧さと、民族的色彩と芸術性の豊かさとで世界中に知られ、一九〇四年には、シカゴ世界博覧会で、一等賞を得ている。種類景泰藍は、はじめ...