カラー参照双竜耳瓦紋尊(裏表紙裏を参照)は、高さ三八·一センチ、口径三五·三センチで、いまから二千七百年前、西周晩期の酒器である。上海博物館所蔵。昨年北京で一般公開されたが、その珍しい来歴から、多くの観覧者があつまった。それは一九七六年のことであった。上海冶金工場の労働者が廃銅の山の中から鱗紋で飾られた銅片をいくつか発見した。それらをつなぎあわせてみると、完全ではないが、竜のような形になる。労働者...
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カラー参照双竜耳瓦紋尊(裏表紙裏を参照)は、高さ三八·一センチ、口径三五·三センチで、いまから二千七百年前、西周晩期の酒器である。上海博物館所蔵。昨年北京で一般公開されたが、その珍しい来歴から、多くの観覧者があつまった。それは一九七六年のことであった。上海冶金工場の労働者が廃銅の山の中から鱗紋で飾られた銅片をいくつか発見した。それらをつなぎあわせてみると、完全ではないが、竜のような形になる。労働者...