上海市の郊外松江(ソンチヤン)の城隍廟(チヨンホワン)にいって第一の見ものは一三七〇年にできた大きな目かくしの壁である。壁面は約三〇平方メートルで、怪獣が一匹浮き彫りになっている。角が一本、目は銅の鈴のよう、大きく口を開いて鋭いキバをむきだし、凶暴な様子を見せている。これは「?」という動物である。「?」の蹄の下には金塊状のサンゴ、如意(ニョイ)、玉の盃が彫ってあり、傍にはさらに手でゆすると金が落ち...
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上海市の郊外松江(ソンチヤン)の城隍廟(チヨンホワン)にいって第一の見ものは一三七〇年にできた大きな目かくしの壁である。壁面は約三〇平方メートルで、怪獣が一匹浮き彫りになっている。角が一本、目は銅の鈴のよう、大きく口を開いて鋭いキバをむきだし、凶暴な様子を見せている。これは「?」という動物である。「?」の蹄の下には金塊状のサンゴ、如意(ニョイ)、玉の盃が彫ってあり、傍にはさらに手でゆすると金が落ち...