よろず修理引き受けます

日曜日、窓の外でラッパの音がし、「雨傘なおーし」という声がきこえた。近ごろあまり聞きつけない声である。子どもにひっぱられ、こわれた傘をもって外に出た。聞けば北京市近郊区の大興県からきた農民で、農閑期で手があいたため、生産隊（人民公社の基本組織）の了承を得て、ひとかせぎしにきたという。この“技術”は父親ゆずりで、ほかに雨がっぱやビニール底の布靴も直すという。こうした個人営業の修理屋さんは、ほかに椅子...