農夫が牛をひいて、山で畑を耕していたが、昼になって疲れたので、牛をその場においたまま、あぜに寄りかかって眠りこんでしまった。谷間からじっとそのようすをうかがっていた虎が、ころあいよしとばかりに、襲いかかつてきた。あわやというそのせつな、牛が農夫のからだにまたがって守り、二本の鋭い角で虎に立ち向かった。虎は牛にじゃまされてどうすることもできず、そのままいってしまった。牛は農夫のからだにまたがったまま...
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農夫が牛をひいて、山で畑を耕していたが、昼になって疲れたので、牛をその場においたまま、あぜに寄りかかって眠りこんでしまった。谷間からじっとそのようすをうかがっていた虎が、ころあいよしとばかりに、襲いかかつてきた。あわやというそのせつな、牛が農夫のからだにまたがって守り、二本の鋭い角で虎に立ち向かった。虎は牛にじゃまされてどうすることもできず、そのままいってしまった。牛は農夫のからだにまたがったまま...