伝承によると、いまから四千年前、黄河の流域に黄帝という部落連合の首領がいて、その妻を嫘祖(レイヅウ)といった。ある日、嫘祖はクワの木でカイコが繭(まゆ)をつくっているのをみた。彼女は、繭が糸でできており、しかも艶があって丈夫なうえ柔らかいことに気づき、この糸を織って衣服をつくれば、きっとすばらしいものができるだろうと考えた。そこで糸を繰ったが、繭の糸はどうにも切れやすかった。彼女は別の方法を考え出...
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伝承によると、いまから四千年前、黄河の流域に黄帝という部落連合の首領がいて、その妻を嫘祖(レイヅウ)といった。ある日、嫘祖はクワの木でカイコが繭(まゆ)をつくっているのをみた。彼女は、繭が糸でできており、しかも艶があって丈夫なうえ柔らかいことに気づき、この糸を織って衣服をつくれば、きっとすばらしいものができるだろうと考えた。そこで糸を繰ったが、繭の糸はどうにも切れやすかった。彼女は別の方法を考え出...