琺花人物罐(裏表紙裏面参照)は、中国の陶磁器史においても名高い琺花磁の一種である。高さ四三·八センチ、口径二二·六センチもあるこの琺花人物罐は、一九七二年、北京で出土し、いま、北京市出土文物展で、七百余点の歴代文物とともに展示されている。琺花人物罐は写真に見られるように、口から頸にかけて垂直の線をなし、胴体は丸みをおびている。頸部には八宝文の飾りつけがあり、肩部はそれぞれ二線文、垂雲文、珍珠文、銭...
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琺花人物罐(裏表紙裏面参照)は、中国の陶磁器史においても名高い琺花磁の一種である。高さ四三·八センチ、口径二二·六センチもあるこの琺花人物罐は、一九七二年、北京で出土し、いま、北京市出土文物展で、七百余点の歴代文物とともに展示されている。琺花人物罐は写真に見られるように、口から頸にかけて垂直の線をなし、胴体は丸みをおびている。頸部には八宝文の飾りつけがあり、肩部はそれぞれ二線文、垂雲文、珍珠文、銭...