難所ではなくなった三峡

グラフ参照　本報記者滔々と流れる長江は、水量が豊かで、真冬でも結氷しない。長江は昔から、中国の西部と中部地区をつらぬく大動脈であった。その長さ六三八〇キロにおよぶ本流のなかで、汽船が通航可能な部分は三〇〇〇キロを越えているので、「黄金航路」とも呼ばれていた。四川省の奉節から湖北省の宜昌に至る間には長江三峡―瞿塘峡（チユイタンシヤー）、巫峡（ウーシヤー）、西陵峡がある。その長さは、一九八キロ、長江の...