一石二鳥、一挙両得の意。『隋書·長孫晟伝』の故事からとったことばである。長孫晟は北周(五五七年~五八一年)の武官で、弓術にたけ、兵法に通じていたが、嫁ぐ王女の護衛として西北の突厥(とつけつ)族のもとへ行った。国王の摂図は彼を重んじ、しばしば狩にともなった。ある時、二羽の大鷲が空中で獲物をあらそっているのを見て、摂図はただちに二本の矢を長孫晟に与え、鷲を射おとすように命じた。長孫晟は馬をかって、弓を...
Please login first!
一石二鳥、一挙両得の意。『隋書·長孫晟伝』の故事からとったことばである。長孫晟は北周(五五七年~五八一年)の武官で、弓術にたけ、兵法に通じていたが、嫁ぐ王女の護衛として西北の突厥(とつけつ)族のもとへ行った。国王の摂図は彼を重んじ、しばしば狩にともなった。ある時、二羽の大鷲が空中で獲物をあらそっているのを見て、摂図はただちに二本の矢を長孫晟に与え、鷲を射おとすように命じた。長孫晟は馬をかって、弓を...