今年も広西チワン族自治区の特産である沙田ザボンが街に出まわった。それを見ると、わたしは息子が初めて沙田ザボンを食べたときのことを思いだす。それは去年の秋のことだった。出張から帰ると、四歳になる息子が待ってましたとばかり、わたしの首に抱きつき、ほほずりしながら、「お父ちゃんの居ない間に、とてもおいしいものを食べたの」と話しかけてきた。「いったい何を食べたんだい、そんなにおいしかったのかい」息子はいた...
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今年も広西チワン族自治区の特産である沙田ザボンが街に出まわった。それを見ると、わたしは息子が初めて沙田ザボンを食べたときのことを思いだす。それは去年の秋のことだった。出張から帰ると、四歳になる息子が待ってましたとばかり、わたしの首に抱きつき、ほほずりしながら、「お父ちゃんの居ない間に、とてもおいしいものを食べたの」と話しかけてきた。「いったい何を食べたんだい、そんなにおいしかったのかい」息子はいた...