「候風地動儀」は世界最古の地震計で、東漢のころの科学者張衡(七八~一三九年)が発明したものである。候風地動儀は青銅の鋳物で、その形は大きな酒だるに似ており、その周囲に八頭の竜が鋳込まれている。竜は尾を上に頭を下にして、それぞれ東、西、南、北、東南、東北、西南、西北の八つの方角に向いており、頭をもたげ、口には小さな銅の玉をくわえている。地動儀の周りにはその竜の口の玉がころがってくるのを待ちかまえてい...
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「候風地動儀」は世界最古の地震計で、東漢のころの科学者張衡(七八~一三九年)が発明したものである。候風地動儀は青銅の鋳物で、その形は大きな酒だるに似ており、その周囲に八頭の竜が鋳込まれている。竜は尾を上に頭を下にして、それぞれ東、西、南、北、東南、東北、西南、西北の八つの方角に向いており、頭をもたげ、口には小さな銅の玉をくわえている。地動儀の周りにはその竜の口の玉がころがってくるのを待ちかまえてい...