本号では、殷墟の王室の墓から出土した玉器をカラーグラフで紹介した。殷墟というのは、かつて殷·商の王朝が二百七十三年にわたって都をおいた遺跡のことで、げんざいの河南省安陽市の西郊外にある小屯村の一帯をさしていう。昨年の春、その殷墟で王室の墓が発掘されたさい、盛り土のなかと棺をおさめてある槨(かく)の上部で、玉製の臼や玉簋(ぎよくつき)が見つかった。そして、さらに発掘をすすめるうちに棺の中から大量の玉...
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本号では、殷墟の王室の墓から出土した玉器をカラーグラフで紹介した。殷墟というのは、かつて殷·商の王朝が二百七十三年にわたって都をおいた遺跡のことで、げんざいの河南省安陽市の西郊外にある小屯村の一帯をさしていう。昨年の春、その殷墟で王室の墓が発掘されたさい、盛り土のなかと棺をおさめてある槨(かく)の上部で、玉製の臼や玉簋(ぎよくつき)が見つかった。そして、さらに発掘をすすめるうちに棺の中から大量の玉...