中国には茘枝(れいし)という独特な風味をもつくだものがある。アンズほどの大きさで、赤い色をした固い皮におおわれ、水気の多い白い果実はあまくてじつに美味しい。珍しいくだもの昔から中国の文人·学者の多くは茘枝にちなんだ詩や文章をつくり「百果のうち、一つとして比べうるものなし」とたたえている。宋代の有名な詩人蘇東坡(一〇三七年~一一〇一年)は、その詩のなかで「日に茘枝を三百顆啖(こくら)えば、長く嶺南の...
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中国には茘枝(れいし)という独特な風味をもつくだものがある。アンズほどの大きさで、赤い色をした固い皮におおわれ、水気の多い白い果実はあまくてじつに美味しい。珍しいくだもの昔から中国の文人·学者の多くは茘枝にちなんだ詩や文章をつくり「百果のうち、一つとして比べうるものなし」とたたえている。宋代の有名な詩人蘇東坡(一〇三七年~一一〇一年)は、その詩のなかで「日に茘枝を三百顆啖(こくら)えば、長く嶺南の...