北京自然博物館の古象展示室でまず人の目をひくのは巨大な古象の化石だ。肩高約四メートル、体長約八メートルのこの巨獣は、長鼻類にぞくするステゴドンで、いまから約二百万年以前に生息していた。その化石がはじめて発見されたのが黄河の流域であったから「黄河ステゴドン」と名づけられた。俗称を「黄河古象」という。その骨格は入念に修復·組み立てられて、展示ホールの中央におかれている。ぼう大な標本と資料を擁するこの自...
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北京自然博物館の古象展示室でまず人の目をひくのは巨大な古象の化石だ。肩高約四メートル、体長約八メートルのこの巨獣は、長鼻類にぞくするステゴドンで、いまから約二百万年以前に生息していた。その化石がはじめて発見されたのが黄河の流域であったから「黄河ステゴドン」と名づけられた。俗称を「黄河古象」という。その骨格は入念に修復·組み立てられて、展示ホールの中央におかれている。ぼう大な標本と資料を擁するこの自...