「忍ぶこと能うれば自ら安ず」の「忍」とは耐え忍び、分に安んじておのれを守ることをさす。つまり、階級的な内容をぬきにした無原則な屈服を意味する。「安」とは無事、太平をさす。この格言の意味は「耐え忍ぶことのできる者は、おのずと太平無事で、心配がない」ということである。この格言の本質は孔子と孟子が鼓吹した「中庸の道」である。それは儒家が宣揚した「礼の用は和を貴しと為す」「人にしたがえば道がひらけ、人にさ...
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「忍ぶこと能うれば自ら安ず」の「忍」とは耐え忍び、分に安んじておのれを守ることをさす。つまり、階級的な内容をぬきにした無原則な屈服を意味する。「安」とは無事、太平をさす。この格言の意味は「耐え忍ぶことのできる者は、おのずと太平無事で、心配がない」ということである。この格言の本質は孔子と孟子が鼓吹した「中庸の道」である。それは儒家が宣揚した「礼の用は和を貴しと為す」「人にしたがえば道がひらけ、人にさ...