大港油田についたその夜、月光を浴びながら散策にでかけた。渤海の波浪が、防波堤をあらっている。その防波堤上の小屋からあかりがもれていた。近寄って窓からみる。一心にメーターをみつめ、記録をとっている女子採油労働者の姿がそこにあった。防波堤上にある油井から噴出する石油がかなでる旋律、寄せてはかえす浪の音がその伴奏といえよう。歩みをとめ、じっと聞きいる。遠くからさく井機のひびきが伝わってきた。不夜城の油田...
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大港油田についたその夜、月光を浴びながら散策にでかけた。渤海の波浪が、防波堤をあらっている。その防波堤上の小屋からあかりがもれていた。近寄って窓からみる。一心にメーターをみつめ、記録をとっている女子採油労働者の姿がそこにあった。防波堤上にある油井から噴出する石油がかなでる旋律、寄せてはかえす浪の音がその伴奏といえよう。歩みをとめ、じっと聞きいる。遠くからさく井機のひびきが伝わってきた。不夜城の油田...