広大な農村で

一九七二年の夏、広州市の高級中学校を卒業した二十一名の若ものは、「知識青年は農村へいこう」という毛主席のよびかけにこたえて、広東省仏岡県洛洞生産大隊に住みついた。貧農·下層中農出の公社員は身内のものを迎えるように、かれらをわが家に迎えた。「農村は大きな学校で、貧農·下層中農はわれわれの先生だ」というのがこの若ものたちの体得である。公社員は手をとって農作業を教えてくれた。だが、それにもまして公社員が...