夏の黒竜江省大興安嶺林区は道の両側に赤い花を咲き競わせている。その眺めは真紅のレースをはりめぐらしているかのようである。原始林に足をふみ入れると、スポンジをふむような感じがした。何千年という長い年月、落葉がつもりつもって、それが腐蝕してできた土だからだ。大興安嶺は「緑の宝庫」の別名をもつ。ここが開発されるようになったのは一九六四年からであるが、プロレタリア文化大革命に入ってからは、ここでの林業関係...
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夏の黒竜江省大興安嶺林区は道の両側に赤い花を咲き競わせている。その眺めは真紅のレースをはりめぐらしているかのようである。原始林に足をふみ入れると、スポンジをふむような感じがした。何千年という長い年月、落葉がつもりつもって、それが腐蝕してできた土だからだ。大興安嶺は「緑の宝庫」の別名をもつ。ここが開発されるようになったのは一九六四年からであるが、プロレタリア文化大革命に入ってからは、ここでの林業関係...