フビスカラト君は内蒙古のアバガ旗にすむ蒙古族の紅小兵、今年十四歳。かれの父はバオコタウラ人民公社パイインハンカイ生産大隊の幹部だ。お父さんは仕事がいそがしいうえ、ラクダの放牧もうけもっていた。だから、フビスカラト君も父親を助けて、放牧にでかけることもある。「九七〇年十二月二十八日、大雪がやむと、フビスカラト君は父にかわってラクダを追って家をあとにした。ところが、夕方になると、とつぜん、空もようがか...
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フビスカラト君は内蒙古のアバガ旗にすむ蒙古族の紅小兵、今年十四歳。かれの父はバオコタウラ人民公社パイインハンカイ生産大隊の幹部だ。お父さんは仕事がいそがしいうえ、ラクダの放牧もうけもっていた。だから、フビスカラト君も父親を助けて、放牧にでかけることもある。「九七〇年十二月二十八日、大雪がやむと、フビスカラト君は父にかわってラクダを追って家をあとにした。ところが、夕方になると、とつぜん、空もようがか...