筆者は吉鴻昌夫人、この回想録は一九五七年に書かれたものである。月日がたつのは早いもので、あっというまに二十年あまりがすぎてしまいました。しかし夫のおもかげや壮烈な最期をとげるときの光景は、いまもありありとわたしの心に焼きついています。吉鴻昌(ヂーホンツアン)(一八九五~一九三四年)は、河南省扶溝(フーゴウ)県に生まれました。幼いころ、家が貧しく、その日のくらしにも困るほどでした。のちに、生きてゆく...
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筆者は吉鴻昌夫人、この回想録は一九五七年に書かれたものである。月日がたつのは早いもので、あっというまに二十年あまりがすぎてしまいました。しかし夫のおもかげや壮烈な最期をとげるときの光景は、いまもありありとわたしの心に焼きついています。吉鴻昌(ヂーホンツアン)(一八九五~一九三四年)は、河南省扶溝(フーゴウ)県に生まれました。幼いころ、家が貧しく、その日のくらしにも困るほどでした。のちに、生きてゆく...