青磁の瓶といえば、湖南(フーナン)省長沙(チヤシヤー)一帯の唐代の墓によくみかける副葬品であるが、五代の墓からも出土する。長沙にある五代の墓は、厳密にいうと五代十国の頃の楚の墓というのが正しい。五代の頃、楚の王―馬殷(マーイン)(紀元九〇九~九三〇年)は、この長沙に都をおいた。本号で紹介する青磁の瓶は、一九五八年に長沙の南の郊外で地質局子弟学校を新築していた工事現場にあった四号墓から発掘されたもの...
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青磁の瓶といえば、湖南(フーナン)省長沙(チヤシヤー)一帯の唐代の墓によくみかける副葬品であるが、五代の墓からも出土する。長沙にある五代の墓は、厳密にいうと五代十国の頃の楚の墓というのが正しい。五代の頃、楚の王―馬殷(マーイン)(紀元九〇九~九三〇年)は、この長沙に都をおいた。本号で紹介する青磁の瓶は、一九五八年に長沙の南の郊外で地質局子弟学校を新築していた工事現場にあった四号墓から発掘されたもの...