今から一八〇〇年あまり前、後漢の科学者である張衡(チヤンヘン)は、「水力渾象儀」というものを作り出している。それは水滴の力を利用して、一連の木製歯車を動かし、大きな円球を一日一回転させることによって、時刻を計る機械であった。して見ると中国は世界で機械時計を最初に作り出した国とみられる。それなのに、中国で現代的な時計工業が本格的な発展をはじめたのは、解放後のことで、完全な国産品―国産の材料、部分品を...
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今から一八〇〇年あまり前、後漢の科学者である張衡(チヤンヘン)は、「水力渾象儀」というものを作り出している。それは水滴の力を利用して、一連の木製歯車を動かし、大きな円球を一日一回転させることによって、時刻を計る機械であった。して見ると中国は世界で機械時計を最初に作り出した国とみられる。それなのに、中国で現代的な時計工業が本格的な発展をはじめたのは、解放後のことで、完全な国産品―国産の材料、部分品を...