〈書場〉というと本屋さんか手習いのけいこ所とまちがえそうだが、じつは寄(よ)席(せ)や講釈場のことである。がんらい〈書〉とは、書くこと、文字、書道、手紙、書物などの意味で、いまでもそう使われるが、中国の民間では、物語、の意味を生んで、〈説書〉〈唱書〉というふうに使われるようになった。前者は語り物、講談。後者は音曲もので、いずれも口で伝える大衆的な文学の一種である。書場という名のゆらいについては、〈...
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〈書場〉というと本屋さんか手習いのけいこ所とまちがえそうだが、じつは寄(よ)席(せ)や講釈場のことである。がんらい〈書〉とは、書くこと、文字、書道、手紙、書物などの意味で、いまでもそう使われるが、中国の民間では、物語、の意味を生んで、〈説書〉〈唱書〉というふうに使われるようになった。前者は語り物、講談。後者は音曲もので、いずれも口で伝える大衆的な文学の一種である。書場という名のゆらいについては、〈...