河北平原に穗の多い麦

麦にはふつう穂がひとつしかないが、河北（ホーペイ）省滄州（チヤンチヨウ）市の人民公社の社員たちは、社会主義のため少しでも多く食糧を増産しようと、たくさん穂がでる麦をつくった。この麦はもと青海（チンハイ）の高原にあったものを、一九五八年の大躍進のときに地元へ移植したものである。数年の栽培試験で、茎が多く太いこの麦は種子の節約にもなり、日照りにも強いなどの特長をもっていることがわかった。しかも同じよう...