くだけ散る揚子江(ヤンツーチヤン)口の波がしらが、朝日をうけて金色にかがやいている。あまり大きくない船が一隻江面に停泊している。船のようすは見るからに活気をおびている。この船は、昼夜をわかたず作業をつづけるサルベージ船である。朝になると、船の上はたちまち臨時の「運動場」となる。甲板で、労働者がリズミカルなラジオ体操をしている。反対側から、「がんばれ!」「がんばれ!」という声がかかる。みんなの声が、...
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くだけ散る揚子江(ヤンツーチヤン)口の波がしらが、朝日をうけて金色にかがやいている。あまり大きくない船が一隻江面に停泊している。船のようすは見るからに活気をおびている。この船は、昼夜をわかたず作業をつづけるサルベージ船である。朝になると、船の上はたちまち臨時の「運動場」となる。甲板で、労働者がリズミカルなラジオ体操をしている。反対側から、「がんばれ!」「がんばれ!」という声がかかる。みんなの声が、...