戦国時代白釉刻花雲紋陶鑑

この造形の美しい、雲形の紋様がはいった白釉陶鑑は、一九六五年、湖南（フーナン）省湘郷（シヤンシヤン）県牛形山（ニユウシンシヤン）の古代の墓から発掘されたものである。おなじ墓から出土したその他の器物について、考古学者が研究した結果、この墓は戦国時代の末期のものであることがわかった。うわぐすりをほどこしてある陶器は、これまで湖南省の戦国時代の墓から、いくども発見されているが、これほどりっぱな陶鑑が出土...