北京(ペイチン)自然博物館に展示されている海の「農作物」が、人びとの興味をひいている。この植物は高さ六メートルに達するものもあり、その円盤状の根で海底の岩に吸着している。主幹から枝がでており、枝先に穂がついている。形が黍(きび)に似ているので、〈海黍子〉と呼ばれている。海黍子は、中国の渤海、黄海沿岸の波の静かなところにはえている。沿海の人びとは、それを肥料にしてきたが、あとで糊料がとれることがわか...
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北京(ペイチン)自然博物館に展示されている海の「農作物」が、人びとの興味をひいている。この植物は高さ六メートルに達するものもあり、その円盤状の根で海底の岩に吸着している。主幹から枝がでており、枝先に穂がついている。形が黍(きび)に似ているので、〈海黍子〉と呼ばれている。海黍子は、中国の渤海、黄海沿岸の波の静かなところにはえている。沿海の人びとは、それを肥料にしてきたが、あとで糊料がとれることがわか...