中国の戦国時代(紀元前四七五~前二二一年)に、銅の精錬と青銅器の製造は新たな発展をみせた。青銅工芸中の象嵌、金銀錯(後段の説明参照)、包金銀(金きせ、銀きせのこと、銅器などの表面に薄い金や銀をかぶせて包むこと)、鏤刻(ろうこく)(模様などをほりつけること)などの技術は高度の水準に達した。青銅器皿の鋳造方法、器形、装飾花紋にも大きな変化がみられる。左図に紹介した錯金銀鳥耳壺はこの時代につくられた精緻...
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中国の戦国時代(紀元前四七五~前二二一年)に、銅の精錬と青銅器の製造は新たな発展をみせた。青銅工芸中の象嵌、金銀錯(後段の説明参照)、包金銀(金きせ、銀きせのこと、銅器などの表面に薄い金や銀をかぶせて包むこと)、鏤刻(ろうこく)(模様などをほりつけること)などの技術は高度の水準に達した。青銅器皿の鋳造方法、器形、装飾花紋にも大きな変化がみられる。左図に紹介した錯金銀鳥耳壺はこの時代につくられた精緻...