永楽宮は山西省南部の芮城県にあるむかしの道教のお寺である。この寺の壁画は元代(13世紀)の作品で、芸術的にすぐれ、内容もゆたかである。永楽宮の主殿の三清殿の壁画〈三百六十値日神像〉は、高さ4.35メートルという大きなもので、人物の高さも1丈におよんでいる。運筆は奔放自在で、画面は躍動している。ほかの二殿(純陽殿と重陽殿)の壁画は、絵巻物風の性質をそなえ、そこに描かれているものも宮殿、商店、官府、民...
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永楽宮は山西省南部の芮城県にあるむかしの道教のお寺である。この寺の壁画は元代(13世紀)の作品で、芸術的にすぐれ、内容もゆたかである。永楽宮の主殿の三清殿の壁画〈三百六十値日神像〉は、高さ4.35メートルという大きなもので、人物の高さも1丈におよんでいる。運筆は奔放自在で、画面は躍動している。ほかの二殿(純陽殿と重陽殿)の壁画は、絵巻物風の性質をそなえ、そこに描かれているものも宮殿、商店、官府、民...