この数年間に、上海では何十という明代の墓が発掘、調査されて、明代の社会生活をしらべるうえに、ひじょうに役立っている。出土品がいちばん多いのは潘(パン)という姓の人の二つの墓で、またここから出た器物はたいていの場合、そろいのものになっていた。そのなかにひじょうに珍しい一組の木彫の人形がある。数は四五コ、おもうに明代の官吏が巡視に出たさいの供回りである。人形のなかには、手に粛静回避牌をもったもの、鼓楽...
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この数年間に、上海では何十という明代の墓が発掘、調査されて、明代の社会生活をしらべるうえに、ひじょうに役立っている。出土品がいちばん多いのは潘(パン)という姓の人の二つの墓で、またここから出た器物はたいていの場合、そろいのものになっていた。そのなかにひじょうに珍しい一組の木彫の人形がある。数は四五コ、おもうに明代の官吏が巡視に出たさいの供回りである。人形のなかには、手に粛静回避牌をもったもの、鼓楽...