北京の玉細工

この玉細工は、北京玉器工場の王仲元（ワンチユンユワン）さんが設計し、李長発（リーチヤンフア）さんが彫ったもので、コオロギ、ヒョウタン、臘梅ともにみごとなできばえである。北京の玉細工は原石の色ぐあいや模様をうまく利用して彫りあげるので有名。この作品も原石は青みがかった玉石で、これを見つけたとき、王仲元さんはハッとして「何かすばらしいものができそうだぞ」と思った。その年の冬、王さんはたまたま中山公園で...