ここは中国東北地方の小興安嶺(シヤオシンアンリン)の森林地帯。一ヘクタールほどのクヌギ林のなかにアカ松の苗が出てきた。つぎからつぎに出てきて何年かの間にその数は一万二〇〇〇本をこえた。クヌギ林のなかにアカ松がはえるのはどうしたことか。中国科学院土壤研究所の人がしらべたところ、このアカ松はぜんぶチンチラが「うえた」ものとわかった。この小さな動物は好物の松の実をあつめてたくわえろ習慣があり、食べきれな...
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ここは中国東北地方の小興安嶺(シヤオシンアンリン)の森林地帯。一ヘクタールほどのクヌギ林のなかにアカ松の苗が出てきた。つぎからつぎに出てきて何年かの間にその数は一万二〇〇〇本をこえた。クヌギ林のなかにアカ松がはえるのはどうしたことか。中国科学院土壤研究所の人がしらべたところ、このアカ松はぜんぶチンチラが「うえた」ものとわかった。この小さな動物は好物の松の実をあつめてたくわえろ習慣があり、食べきれな...