一九六〇年に、新疆(シンチヤン)北部で岩画がたくさん発見された。岩画というのは岩石のおもてに刻まれた絵のことで、それぞれに内容がことなるだけでなく、形状、大きさ、年代にも相違がみられる。岩画は、おおくの場合、牧草がしげり、水源がゆたかで、景色のよい山岳地帯や谷間にあるところからみて、むかしの牧畜民がのこした文化財とおもわれる。彫りは粗いが、牛、羊、鹿などの動物が刻まれていることははっきりわかる。動...
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一九六〇年に、新疆(シンチヤン)北部で岩画がたくさん発見された。岩画というのは岩石のおもてに刻まれた絵のことで、それぞれに内容がことなるだけでなく、形状、大きさ、年代にも相違がみられる。岩画は、おおくの場合、牧草がしげり、水源がゆたかで、景色のよい山岳地帯や谷間にあるところからみて、むかしの牧畜民がのこした文化財とおもわれる。彫りは粗いが、牛、羊、鹿などの動物が刻まれていることははっきりわかる。動...