中国の新疆(シンチヤン)地方のタクラマカン大砂漠に、紅柳という木が生えている。太さは箸くらいだが、ひじょうに旺盛な生命力をそなえていて、風で砂のなかにうずめられても、やがてまた伸びて顔を出し、何十回何百回とそれをくりかえしながらついに数丈もある砂山のてっぺんまでのび出て葉をつけ花を咲かせる。そのため、見たところは小さな紅柳も、掘ってみると重さ数千キロの根をもっているという。この砂漠には魚もいる。葦...
Please login first!
中国の新疆(シンチヤン)地方のタクラマカン大砂漠に、紅柳という木が生えている。太さは箸くらいだが、ひじょうに旺盛な生命力をそなえていて、風で砂のなかにうずめられても、やがてまた伸びて顔を出し、何十回何百回とそれをくりかえしながらついに数丈もある砂山のてっぺんまでのび出て葉をつけ花を咲かせる。そのため、見たところは小さな紅柳も、掘ってみると重さ数千キロの根をもっているという。この砂漠には魚もいる。葦...