新疆(シンチヤン)ウイグル自治区南部の孔雀河(クンチユエホー)と塔里木河(タリムホー)の合流するところに、鉄干里克(テカンリク)という小さな町がある。あたりは一面の砂漠だが、町の付近には河水にうるおされて、みどりのネコヤナギがおい茂っている。ところが、このネコヤナギの樹皮や木の股、木のしげみには、毎年、雪のようにまっ白いソーダがたまるので、地元の人びとは、その季節がくると、まるでブドウでもつむよう...
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新疆(シンチヤン)ウイグル自治区南部の孔雀河(クンチユエホー)と塔里木河(タリムホー)の合流するところに、鉄干里克(テカンリク)という小さな町がある。あたりは一面の砂漠だが、町の付近には河水にうるおされて、みどりのネコヤナギがおい茂っている。ところが、このネコヤナギの樹皮や木の股、木のしげみには、毎年、雪のようにまっ白いソーダがたまるので、地元の人びとは、その季節がくると、まるでブドウでもつむよう...