砂糖はふつう、サトウキビやサトウ大根の糖汁を煮つめてつくられるが、中国の新疆(シンチヤン)地方のトルファン盆地に生長する〈駱駝刺〉という植物がらは、天然の砂糖がとれる。この植物は濃い糖汁を分泌して、白い砂糖の結晶をつくる。地元の人びとは、枯れた駱駝刺を布の上において結晶をたたき落とし食用にする。駱駝刺の根はひじょうに深く、砂丘の底にある地下水さえも吸収できる。日照りに会っても、砂をかぶってもいっこ...
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砂糖はふつう、サトウキビやサトウ大根の糖汁を煮つめてつくられるが、中国の新疆(シンチヤン)地方のトルファン盆地に生長する〈駱駝刺〉という植物がらは、天然の砂糖がとれる。この植物は濃い糖汁を分泌して、白い砂糖の結晶をつくる。地元の人びとは、枯れた駱駝刺を布の上において結晶をたたき落とし食用にする。駱駝刺の根はひじょうに深く、砂丘の底にある地下水さえも吸収できる。日照りに会っても、砂をかぶってもいっこ...