中国の西北地方の大砂漠でときどき“怪物”をみかけることがある。「砂漠の放浪者」といわれている野生のラクダである。野生のラクダは普通のラクダと同じく、哺乳類の偶蹄目に属する動物だが、背中のコブが小さく、足が長く、毛が短く、密生している。そしてからだがすんなりしていて足が速い。真冬になると、厚い毛でどんな寒さをもふせぐし、夏になると厚い毛が脱けて、かわりに暑さをふせぐ薄い毛が生える。寒暑の差のはげしい...
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中国の西北地方の大砂漠でときどき“怪物”をみかけることがある。「砂漠の放浪者」といわれている野生のラクダである。野生のラクダは普通のラクダと同じく、哺乳類の偶蹄目に属する動物だが、背中のコブが小さく、足が長く、毛が短く、密生している。そしてからだがすんなりしていて足が速い。真冬になると、厚い毛でどんな寒さをもふせぐし、夏になると厚い毛が脱けて、かわりに暑さをふせぐ薄い毛が生える。寒暑の差のはげしい...