中国の曲芸の歴史はふるく、すでに二千余年をかぞえる。司馬遷の『史記』によると、春秋戦国時代(紀元前七七〇~二二一年)に「角抵戯」というものがあった。これは、人びとが頭に牛の角をつけ、たがいにおしあうもので、中国における曲芸のはじまりといってよい。くだって漢代(紀元前二〇六~紀元二一九年)になると、曲芸はさらに発展をみて、「百戯」とよばれるようになった。文学者張衡(チヤンホン)の「西京賦」によると、...
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中国の曲芸の歴史はふるく、すでに二千余年をかぞえる。司馬遷の『史記』によると、春秋戦国時代(紀元前七七〇~二二一年)に「角抵戯」というものがあった。これは、人びとが頭に牛の角をつけ、たがいにおしあうもので、中国における曲芸のはじまりといってよい。くだって漢代(紀元前二〇六~紀元二一九年)になると、曲芸はさらに発展をみて、「百戯」とよばれるようになった。文学者張衡(チヤンホン)の「西京賦」によると、...