むかしむかし、リー族の住む山の村に、ノーシという若者とユタンという娘がいました。ノーシはいさましいかりうどで、弓矢としゅり剣がとてもじょうずでした。とぶ鳥の目玉をねらえば、矢はけっして羽根のほうにそれるようなことはありません。走る鹿のくびすじをねらえば、刀はけつして足のほうにそれるようなことはありません。ユタンは、りこうな、働きものの娘であるうえに、はたおりがとてもじょうずでした。花のもようをおる...
Please login first!
むかしむかし、リー族の住む山の村に、ノーシという若者とユタンという娘がいました。ノーシはいさましいかりうどで、弓矢としゅり剣がとてもじょうずでした。とぶ鳥の目玉をねらえば、矢はけっして羽根のほうにそれるようなことはありません。走る鹿のくびすじをねらえば、刀はけつして足のほうにそれるようなことはありません。ユタンは、りこうな、働きものの娘であるうえに、はたおりがとてもじょうずでした。花のもようをおる...