唐代(六一八~九〇七年)は乗馬がさかんだっただけに、唐墓からの出土品にも陶器の馬俑がたくさんあるが、なかでも唐三彩の馬俑は有名である。これらの作品からもよくわかるのは、馬にも馬飾りにも実にいろんな種類があることで、唐代の人びとがどんなに馬にうちこんでいたかもこれで想像がつく。唐代の馬俑は、造形が生き生きしている。馬の装飾についていえば、唐の初期は簡素であるが、盛唐から中唐になると、馬具一式が細部に...
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唐代(六一八~九〇七年)は乗馬がさかんだっただけに、唐墓からの出土品にも陶器の馬俑がたくさんあるが、なかでも唐三彩の馬俑は有名である。これらの作品からもよくわかるのは、馬にも馬飾りにも実にいろんな種類があることで、唐代の人びとがどんなに馬にうちこんでいたかもこれで想像がつく。唐代の馬俑は、造形が生き生きしている。馬の装飾についていえば、唐の初期は簡素であるが、盛唐から中唐になると、馬具一式が細部に...