齊の宣王は竽(笙の大きいもの)の吹奏を聞くのがなにより好きだった。宮廷には300人からなる竽の楽隊があった、宣王はいつもこの300人に大合奏をさせた。ある日、南郭(ナンクオ)先生という人がやってきて楽隊に加えていただきたいと申し出た。宣王は喜んでさっそく召しかかえ、他の300人とおなじだけの高祿をあたえた。がんらい南郭先生は竽は吹けなかったのだが、大合奏がはじまると、みんなにまじって吹いているふり...
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齊の宣王は竽(笙の大きいもの)の吹奏を聞くのがなにより好きだった。宮廷には300人からなる竽の楽隊があった、宣王はいつもこの300人に大合奏をさせた。ある日、南郭(ナンクオ)先生という人がやってきて楽隊に加えていただきたいと申し出た。宣王は喜んでさっそく召しかかえ、他の300人とおなじだけの高祿をあたえた。がんらい南郭先生は竽は吹けなかったのだが、大合奏がはじまると、みんなにまじって吹いているふり...